箱庭●弐 感想その他
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■零崎曲識の人間人間(西尾維新) 
零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス ニJ- 21) (2008/03) 西尾 維新 商品詳細を見る |
零崎一賊の変り種、音使いの<少女趣味>零崎曲識さんの物語が四編。
今回の零崎さんは変なところでカッコよかったなぁ。零崎の中でも異色の音楽使いということで、インパクトには欠けるものの初っ端から見事な実力を披露してくれたと思ったら、零崎らしからぬ人間味も見せてくれたりと、”主役になることは無い”と言われつつもしっかりと自己主張してくれてました。
各事件のほうは、曲識の活躍というよりも、本編のサイドストーリーを曲識が関わった側から見てみたという感じで、曲識のキャラと本編の裏話の両方を楽しめるという、1冊で2度美味しい作り。最後の最後はやっぱり赤い人が関わってくるというのもまたお約束で良かったですね。締めとしても見事な流れで実に素晴らしかったです。
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>零崎シリーズ
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■零崎軋識の人間ノック(西尾維新) 
零崎軋識の人間ノック (講談社ノベルス) (2006/11/08) 西尾 維新take 商品詳細を見る |
どこの変態どものお祭り格闘大会ですかこれは(笑
主役の軋識を中心し、戯言シリーズでお馴染みのキャラクターたちがとりあえず戦いまくるお話で、ストーリー的にはなんだか良く分らなかったけど、ドリームマッチのようなノリでなんとなく楽しめた(ぇ-
個人的には最初の軋識&人識vs子荻が一番好きかな。後半に行くほど無茶ぶりが激しくなってギャグのようにもなってくるんだけど、これは子荻の見事なスナイパーっぷりやら弾丸を弾く人識やら、非常に緊張感が高いシーンでお気に入り。ってか、各キャラいろんな意味で本編以上に強すぎです。メイド仮面とか、一巻登場時では想像もできない無茶苦茶さだよ(笑
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>零崎シリーズ
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■零崎双識の人間試験(西尾維新) 
零崎双識の人間試験 (講談社ノベルス) (2004/02/06) take 商品詳細を見る |
戯言シリーズのサイドストーリー、というか外伝? 零崎家の長兄・双識の兄ちゃんが生まれたばかりの妹のために奔走する話。以前にWebで掲載されたそうですが、もちろん未見。
徹頭徹尾いつもの西尾維新ですが、本編の戯言シリーズと比べると些かグレードは落ちるか(主に西尾作品の命であるキャラクターで)。ストーリー自体は割りと単純なアクションモノという感じになっていますが、楽しむべきはその内容よりもむしろ本編に沿って明かされる凝った世界観等に関わる設定とかかも(私的にはね)。んー、もう少し中身があっても良かったと思いますけど、まあ単発のアクションと考えればこんなもんかな、と。
いやでもまあ、楽しませてもらったし、面白かったのは違いないですけどね。ラストに人間失格が語る戯言なんていかにもって感じでニヤニヤしながら読みましたし、締めもまた鮮やかに決めてくれるんだこれが。
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