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■うさぎの映画館(殿先菜生)

2008.06.03 00:50|感想
うさぎの映画館 (電撃文庫 と 9-1)うさぎの映画館 (電撃文庫 と 9-1)
(2007/05)
殿先 菜生

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 これといった盛り上がりには欠ける(というかほぼ無い)ストーリーだけど、このあまりにも日常的な雰囲気と落ち着きのある描写が良いなぁ。骨董店・銀河堂でお手伝いをしている普通の高校生、静流が、誰にでもある進路の悩みや幼少時に事故で亡くなった母親の思い出と向き合いながら日々を送る様子を、独特のまったりとした雰囲気で描いています。
 とにかく静流のマイペースっぷりというか、”普通”さがなんとも魅力。構成的に、銀河堂を舞台にいわくつきの骨董の話をメインにするのか、静流と学校での友達とのやり取りをメインにするのかでちょっと中途半端な印象を受けたんですが、静流の日常を描くという意味ではこういう流れでもOKかな、と。静流の周りの人物も善い人っばかりでホントに和やかな気分にさせてくれます。雲井くんが初々しい青春物語しているところなんかは、なんとも微笑ましくて好きだなぁ。
 全体的なストーリーの印象は極めて薄いけど、キャラの醸し出す雰囲気とか作風が好みで思いのほか楽しめました。鳴海さんのアレには良くも悪くも目が点になったけどね(でも静流の父親の反応からなんとなく違和感は感じてたので、そういうことかと納得しましたけど)。

テーマ:ライトノベル
ジャンル:小説・文学