箱庭●弐 感想その他

- アニメ・ゲーム・ラノベの感想を主につらつらと -

■理由あって冬に出る(似鳥鶏)  

理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)
(2007/10)
似鳥 鶏

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「伊神さんはなんで来ないんですか?」
「え? 一人で行けば充分だよね」


 学校に出るという幽霊騒ぎに端を発する学園青春ミステリー。一人称の語り部が助手で探偵役は変わり者の先輩という、非常に真っ当なミステリのフォーマットに則って描かれるのですが、これがなんとも安心して読み進めることが出来る内容で非常に楽しませてくれました。学校が舞台ということもあって奇抜なトリックが仕掛けられたり大掛かりな事件があるわけではありませんが、ちゃんとミステリーとして描かれているのも良いです。登場人物も地味だけどしっかりと個性が付けられていて、特に探偵役の文芸部部長、伊神さんのマイペースっぷりは最高ですね。ファミレスでのやりとりには大笑いだし、花言葉を計算して作った花束を人に持たせてお見舞いに行かせる意地の悪さとか、とにかく変人(笑)。他にも語り部である葉山くんの人の良さを始め、際立った華はないけど皆それぞれに学生らしい味があって、学園ものらしい雰囲気を楽しませてくれます。暗くはならないけど、ちょっと苦味のある結末も、キャラクターの魅力があってこそのものだったと思うし。

 個人的には是非また、伊神さんと葉山くんのコンビでまた何か事件に挑戦してもらいたいですね。
 読み終わってなるほどと思わせるタイトルの付け方も秀逸。オススメ。

Posted on 2008/04/01 Tue. 23:09 [edit]

category: 感想

thread: ライトノベル - janre: 小説・文学

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