■断章のグリム VI 赤ずきん・下(甲田学人)  
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断章のグリム 6 (6) (電撃文庫 こ 6-19)断章のグリム 6 (6) (電撃文庫 こ 6-19)
(2007/12/10)
甲田 学人

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 ますます痛さが増していくというかなんというか、今回も容赦ありませんでした。事件の凄惨さ、流れた血の量、後味の悪さはシリーズでも随一ではないでしょうか。それでも内容のほうは引き込まれるくらいに面白いんだから参ってしまいます。
 「赤ずきん」という物語をモチーフにした今回の事件は、誰がどういった役割でどう配役されているのか、という部分が最後まで謎で、その謎解き、解釈の仕方と、だんだんと明らかになっていく流れは今回も秀逸。いやよくもそういう風に考えるもんだと毎度のことながら感心してしまいます。特に犯人――、事件の発端となった人物の意外性は予想できないもので、終盤でひっくり返された時の驚きといったらなかったよ。

『ちょ……ちょっと待っててね』

 という、なんの変哲もないこのセリフに込められた犯人の狂気が怖かったですねぇ。

 蒼衣と雪乃の思うところ、組織の方針、行方をくらました<最後の赤ずきん>など、シリーズのこれからに関わる伏線も張られていて、これから先も楽しみ。


・シリーズ感想
断章のグリム
[2008/02/27] | 感想 | トラックバック(1) |
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