箱庭●弐 感想その他

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■戦う司書と黒蟻の迷宮(山形石雄)  

戦う司書と黒蟻の迷宮 BOOK3 (集英社スーパーダッシュ文庫) (戦う司書シリーズ)戦う司書と黒蟻の迷宮 BOOK3 (集英社スーパーダッシュ文庫) (戦う司書シリーズ)
(2006/04/25)
山形 石雄

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 戦う司書シリーズ三冊目。
 今回は一人の武装司書の裏切りの話。遠距離攻撃を得意とするハミュッツを迷宮という舞台で封じ、無限に溢れだす肉食蟻で対抗するという図。圧倒的な戦力のハミュッツを追い詰めるという展開はそれだけで大いに盛り上がる展開なんですが、ちょーと都合の良いシチュエーションを用意しすぎかなー、という気がしないでもない。それさえ気にならなければ、アクション面ではこれまでで一番盛り上がりましたね。今回は特殊な攻撃方法に対抗するために行われる駆け引き等の様子など、単純な力のぶつかり合いだけでない戦略が見えて面白かった。
 キャラクター的には、今回の敵役になるモッカニアの壊れた心と自分の存在意義の全てを賭けたウインケニーの二人の心情が掘り下げられていて、この作品らしいダークな面を見せ付けてくれました。が、やっぱり一番ダークなのはハミュッツ代行でした(笑)。敵側の心情を考えるともはやどっちが悪役か分らないほど。このシリーズ一番の謎は、彼女の過去に何があったのか、ってことになるのかもしれませんねぇ。

 ”本”の設定が若干薄れつつあり、異能力バトルが中心になってきましたが、正義と悪の側のそれぞれの思惑や設定が良い具合に入り乱れて生まれる混沌の図が面白いシリーズになってきました。今のところ一巻完結型なので、次にどんな展開を持ってくるのか予想がつかない分、次巻へ楽しみが増しますね。


・シリーズ感想
戦う司書

Posted on 2006/07/18 Tue. 15:00 [edit]

category: 感想

thread: ライトノベル - janre: 小説・文学

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