■図書館戦争(有川浩) 
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図書館戦争 図書館戦争
有川 浩 (2006/02)
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 凄い。
 最初の1ページで完璧にこの作品の楽しみ方が理解できる。
 真面目に読んだら負け、と。

 というわけで有川さんの三冊目となるハードカバーは、図書館を舞台にお役所仕事で戦争をする、というある意味これまで以上に趣味に走りまくったおバカ小説。といっても、合法化された国家による本の検閲やら、それに対抗するべく組織された武装化した図書館部隊の成立など、かなり無茶で斬新な設定ですが、土台を疎かにせずきっちり舞台設定を練りこんで作ってあるので一見すると非常に真面目な作品に見えなくもない。また、もはや有川節とも言っていいくらい独特な個性を発揮している魅力的な登場人物たちが、それぞれ青春だったり恋愛だったり、ちゃんとドラマを展開し、相変わらずレベルの高い面白さを維持しているのは間違いない。

 でもやっぱり真面目に楽しむべき話じゃないよなぁ、これは(笑)。もちろんそれは悪い意味ではなく、面白おかしい娯楽性を持った作品という意味でですけど。ぶっちゃけ、真面目な設定で趣味的なバカ話をやってきたのは『空』も『海』も一緒なんですよね。今回が一気に突き抜けただけで(笑)。でもそれできっちりエンターティメントしているところが有川さんのまた凄いところで。

 しかしまあ、全体的に奇抜な設定の妙と楽しいキャラクターたちでもっている部分が多く、ストーリー的な部分ではいまひとつ物足りなさを感じてしまうのも事実。正直なところ、せっかくこれだけはっちゃけた世界観をぶち上げたなら、普通に電撃文庫として出版して続きを書いて、もっと広がりを見せて欲しかったと私的には思ってしまいますね。

 最後にまったくの余談ですが、一応シリアスな形で図書館云々についての話や、作中でちょろっとテーマっぽい部分も語られたりしていますが、有川さん的にこの作品は、実は単に合法的に街中で銃撃戦やら軍事訓練を行いたいだけの話だったんじゃないか、という気がしないでもない(笑)。
[2006/03/23] | 感想 | トラックバック(3) | コメント(0)
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図書館戦争 著者:有川 浩
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有川浩【図書館戦争】
血や涙や汗は本の中だけ、平和で静かな読書人たちが集う図書館で、「戦争」とは何ゆえに!? 表紙イラストからして穏やかならぬこの本は、読んでみれば胸キュンの一大エンタテインメント小説であった。この本をお勧めくださっ
ぱんどら日記[2006/11/14 15:03]
「図書館戦争」 有川浩 2007-027
引き続き本屋大賞ノミネート作品「図書館戦争」読了しました。すでに続編が登場している当シリーズの1作目ですね。amazonリンク 有川 浩図書館戦争 出版元メディアワークス初版刊行年月2006/03著者/編者有川浩総評
流石奇屋〜書評の間[2007/02/23 00:43]
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