箱庭●弐 感想その他
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■薔薇のマリア Ver.0 僕の蹉跌と再生の日々(十文字青) 
![]() | 薔薇のマリアVer0 僕の蹉跌と再生の日々 (角川スニーカー文庫) (2005/04/28) 十文字 青 商品詳細を見る |
> 生意気なバラは
> ――美しい。
って、いやもうマリアたんハァハァですよ。
じゃなくて。
いやはや面白い。というか非常に好み。独特な世界観・設定とキワモノ揃いのキャラクターで描くちょっと捻くれた感じのファンタジーとして、ここ最近の新人さんとしては個人的に一番期待しているシリーズでもあります(あんまり話題になっていないようなのが悲しいんですけど)。このver.0はザ・スニーカーの連載分+書き下ろしの長編で、ストーリーの位置づけとしては一巻より前、マリアローズとクラン・ズーの面々との出会いを描いたお話、ということで時間軸を考えれば一巻より先に読んでも全く問題ない作りになっています。個人的にはまず一巻、でこの0。と読むと入りやすい構成なんじゃないかと思います。取っつきやすさでは一巻が一番だと思うので。
ストーリー的にはマリアとズーの面々の出会いの物語となっていますが、今回読むべきところはやはりマリアの過去ですかね。いやーまだまだ伏線の嵐という感じですが、暗い、暗いなー。ズーの面子が基本的に明るいので作品全体の雰囲気も基本的には明るいのですが、今回は特にシリアス分が多めでマリアの過去と現状を容赦なく描いています。や、もう頑張れマリアローズと応援したくなるくらいに暗いw
また今回マリアと並んで大活躍なのが虐殺人形ことアジアンで。二巻でもそれなりに活躍していますが、今回のストーリーで三巻以降の見方がかなり変わってくる予感ですね。
気になる世界観の設定もトマトクンの意味深発言を聞いているとなんとなく想像できてきますが相変わらず謎。ただのファンタジーな世界、で終わるとは思えないんだけど、どうなるのかなぁ。
それにしてもギャグとシリアスのバランス、キャラクターの動かし方は相変わらず秀逸ですな。荒削りながらもグイグイと読ませてくれるこのセンスはさすがというしか。早く続きを読ませてくれー。
・シリーズ感想
>薔薇のマリア
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