箱庭●弐 感想その他

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■断章のグリム XIII しあわせな王子・下(甲田学人)  

断章のグリム 13 (電撃文庫 こ 6-27)断章のグリム 13 (電撃文庫 こ 6-27)
(2010/10)
甲田 学人

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 浅井安奈と多代亮介、そして<葬儀屋>瀧と可南子それぞれに符号する「しあわせな王子」の悲劇的なモチーフ。安奈と亮介だけでなく、瀧と可南子の過去にも焦点が当たり、その両方に意味のある、むしろ葬儀屋の二人の物語にもなったわけですが、やはりこの二人、壮絶としか言いようのない過去を持っていましたねえ。なんというか、生きる屍というのはまさにこの二人のことを言うのかと感じるほど。瀧に関しては、ある意味今度の事件は救いとなって決着したのではないかと思いたくはありますね。

 事件のほうは、文字通りの血の雨の中で無差別に進行する一方的な虐殺、地獄絵図としか言いようのない阿鼻叫喚の惨劇になりましたが、おかげで発端となる亮介たちの行動はどこか印象は薄まっていたかな、という印象。背景も分かりやすかったですし、何よりまずはどう事件を収束させるかが重要な流れだったからかな。その惨劇に決着を付けた蒼衣の力も暴発に近い形で発現されたことで、物語的には緊迫感もぐいぐいと増してきました。これで蒼衣にもますます何が起こるか分からない状態になり、ロッジメンバーで一番安定しているともいえる雪乃さんの安否がいっそう気になることになりましたなあ…。


・シリーズ感想
断章のグリム
 

Posted on 2010/12/16 Thu. 22:34 [edit]

category: 感想

thread: ライトノベル - janre: 小説・文学

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